1ある日、森の向こうから「大変だ!」という声が聞こえました。Niko が必死の顔で飛んできました。「Puku! Momo が、川に流されたの!」
2Puku は飛び起きました。今まで生きてきた中で、いちばん速く動いたかもしれません。「まあいっか」なんて言ってる場合じゃない。
3Puku は走りました。走って、走って、走って。のんびり屋の Puku が、こんなに必死に走るなんて、生まれて初めてでした。
4川に着くと、Momo が流木にしがみついていました。Puku は長い腕を伸ばして、Momo を引き上げました。「……だいじょうぶ?」Puku は息を切らしながら聞きました。
5Momo は泣きそうな顔で、でも安心したように頷きました。「……ありがとう、Puku」その時、Puku は思いました。「急ぐことも、たまには、大事だ」
